世界遺産・熊野の玄関口で、木造校舎のワーケーション
世界遺産・熊野古道の玄関口、和歌山県田辺市。
この地では、熊野古道を支える里山文化を守るべく、様々な地域の取り組みが広がっています。
そのひとつが、グリーンツーリズム施設「秋津野ガルテン」。
廃校になった小学校の木造校舎を、地域の農家がお金を出し合って買い上げ、農業体験を提供しています。
この木造校舎に泊まりながら、田舎のスローライフなワーケーション・プログラムはいかがでしょう。
熊野古道を黙々と歩くうちに思考が整理され、新しい発想の種が見つかるかもしれません。
1.小学校の木造校舎でワーケーション
ワーケーションの拠点となるのは、小学校の廃校舎をリノベーションしたグリーンツーリズム施設・「秋津野ガルテン」。農家レストランや宿泊棟が併設され、長期滞在しながら田舎生活を満喫できる環境が整っています。
ノスタルジックな外観とは打って変わって、教室内には最新のワーケーション設備が整っています。Wi-Fiはもちろん、Web会議用のカメラ・スピーカーシステムや、ノートパソコンに接続する拡張用モニターも完備。しっかりとしたワークチェアが導入されているのも、嬉しいポイントです。
教室の外に一歩出れば、昔懐かしいノスタルジックな雰囲気が広がっています。仕事中の気分転換に散歩してみるもよし、子供たちの作品を眺めるもよし。幼少期の初心に還ることで、見えてくるものがあるかもしれません。
2.みかんの収穫体験でリフレッシュ
秋津野ガルテンの農業体験の目玉は、みかんの収穫体験です。田辺では数十種類の柑橘類が栽培されているため、一年を通して収穫体験ができ、デスクワークで頭の中が混雑しているときには、みかんの収穫は無心になれる心地よい時間。オレンジ色の果実を収穫した分だけ、みかんの木がスッキリしていくのも気持ちが良いものです。
喉が乾いたら、採れたてのみかんで潤しましょう。和歌山県民がこよなく愛する「和歌山むき」で3~4房をまとめてほおばれば、気分はすっかり地元民。このような地域特有の風習体験も、ワーケーションの醍醐味の一つです。
3.Bike&Hikeで田辺のシンボル、高尾山へ
秋津野ガルテンには、電動アシスト付きスポーツ自転車、いわゆるe-Bikeが導入されています。ツーリングタイプのe-Bikeは誰でも気軽に乗ることができ、強力な電動アシストで脚力の弱い女性でも上り坂をスイスイ進めます。天気の良い日は、ガルテンの裏手にある高尾山までサイクリングに出かけましょう。
高尾山の登山口は、名勝として知られる奇絶峡(きぜつきょう)にあります。大きな奇岩がゴロゴロしたダイナミックな渓流に、目を引く赤い橋が目印で、秋は紅葉の名所でもあります。e-Bikeを駐車して、ここからは自分の足でハイキング。渓流のマイナスイオンを感じながら、高尾山の山頂を目指します。
高尾山の山頂には展望台が2ヶ所あり、下の展望台からは田辺の街や白浜と海が一望できます。東展望台は迫力ある岩場で、写真映えスポット。ゆっくり腰を下ろせるスペースがあり、携帯の電波状況も良いので、山頂でWeb会議なんて荒技もできてしまいます。
4.江川の旅情とフォトジェニックな天神崎
高尾山と反対側の海側へe-Bikeを走らせると、会津川を下った先には歴史の古い漁師町・江川地区の路地が広がります。向かい合う軒同士がくっつきそうな細さで入り組んでいる街並みは、思わず旅情を掻き立てられる雰囲気。お好み焼き(ご当地「江川のちゃんぽん」)などのB級グルメのお店が点在します。
江川地区の先へ進むと、「和歌山県の朝日・夕日百選」に選ばれている天神崎へ到着。国立公園でもあるこの地は、潮が引いた後にできる潮だまりで鏡面反射の面白い写真を撮影できることから、「田辺のウユニ塩湖」として人気のフォトスポットになっています。
5.ナイトライフは味光路
ワーケーションの楽しみの一つは、やはりナイトライフ。JR田辺駅の西側には、約200m×150mの狭い路地エリアに200店舗以上の飲食店がひしめく「味光路」が広がります。新鮮な魚介や和食が楽しめる居酒屋から、昔ながらのスナック・バーまで、何軒もはしごするのが田辺流の楽しみ方です。
その中でも特に外せないのが、田辺名物「モチガツオ」。シーズンには江川漁港でその日に上がった新鮮なカツオが直送され、他では味わえないモチモチした食感をお刺身で楽しめます。お店で「モチはありますか?」とぜひ聞いてみてください。運が良ければいただくことができます。
6.熊野早駈道サイクリングと熊野古道トレッキング
旅の終わりを締めくくるのは、やはり世界遺産・熊野古道。秋津野ガルテンからは熊野古道への近道である「熊野早駈道」が続き、里山らしい日本の原風景が広がっています。ここをe-Bikeでサイクリングしながら、熊野古道の入口である「滝尻王子」を目指しましょう。
神秘的な雰囲気に包まれた熊野古道歩きは、自分と向き合うのにぴったりです。日差しや風、木々の葉音、大地を踏みしめる足の感覚に集中することは、いわゆるマインドフルネス=瞑想に通じる境地と言えます。日常の雑念から解放され、脳を休ませることは現代人にとって貴重な時間です。
熊野古道を熊野本宮大社まで歩くことも一つの醍醐味ですが、中辺路の最初の宿場である高原をゴールにするのが、ワーケーションにはちょうどいいかもしれません。霧の里と呼ばれる高原のテラスから、夕日を眺めながらのティータイム。明日からの仕事も、また頑張れそうです。
和歌山県田辺市・秋津野ガルテンでのワーケーションは、田舎の原風景に身を置きながら、多様な歴史と文化、自然の魅力を満喫できるプログラムです。一人もしくは少人数でゆっくり滞在し、日頃の疲れを癒しつつクリエイティブ感性を育む、貴重な機会となるでしょう。
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